【重要考察】質の高い教育(幼児教育)とは何か

学び

知識は寄り道しながら試行錯誤して実験することが重要?

質の高い教育(幼児教育)とはなんでしょうか?

僕は、大人になった今でこそ積極的に勉強に取り組んでいますが、幼少の頃はずっと勉強が嫌いでした。今でも、あの頃もっと勉強していればどうなっていただろう。それこそ早期に専門特化した教育を受けるべきだったのではないかと思うことがあります。

確かに早期教育は、環境などさまざまな条件が揃っていれば功を奏することもあるようです。しかしそうでない多くの場合は、多様な経験を通じて寄り道しながら試行錯誤を繰り返し、実験していくことこそが実は重要ではないか、というとても興味深い考察があります。

このことを知ったのは、アメリカの化学ジャーナリストのデイビッド・エプスタインさんの書かれた、RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になるという本を読んだことがきっかけでした。本書では、専門分野に特化せず、幅広いスキルと知識を持つことの重要性を強調しています。

RANGEは、専門化が進む不確実性の高い現代社会において、広範な知識と柔軟性を持つことがなぜ重要なのかを探求しています。著者が言うには、過度な専門特化は知識や問題解決能力の欠如につながる可能性があると指摘していて、多様な知識を持つことがイノベーションやクリエイティビティの源泉になりうると、さまざまな具体例をあげながら主張しています。

例として、著名なアスリートや芸術家、科学者などをあげ、幅広いバックグラウンドを持つ成功者のストーリーを通じて、専門特化型のスペシャリストではなく、多様性のあるジェネラリストのアプローチがどのように成果に影響したかを説明しています。そして、ジェネラリストは多様な分野の知識をあわせることで、新たなアイデアやアプローチを生み出す能力を要していると述べています。

さらにRANGEでは、教育システムにおける専門特化のプレッシャーや早期特化することの弊害にも触れていて、幅広い興味や経験を持つことが人間の学習と成長には不可欠ではないか。そうすることが将来の成功につながる可能性があるのではないかと主張しています。

また本書RANGEは、単なる専門家ではなく、柔軟性と創造性を持つ多様性のあるジェネラリストとしてアプローチすることの重要性を示す、具体的なエビデンスと洞察を提供しています。

このように幅広いものごとに興味を持ち、自分の知識と技術を豊かにするために、専門特化だけに頼らず、幅広く知識を追求したいと考える人にとっては魅力的な読み物になると思いました。

僕自身、何か専門に特化した教育を受ける機会がなかったわけですが、だからといって諦めるのではなく、このような多様性のあるジェネラリストとして生きていくことで、今後の人生におけるあらゆるアイデアやクリエイティビティを生み出すことに生かし、豊かに生きていこうと思えた良書でした。

少しでも気になった方はぜひ、実際に手に取って読んでみることをおすすめします。

RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる [ デイビッド・エプスタイン ]

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